焼結金網


kanaami0004焼結金網カタログ(591KB)
焼結金網による信頼性の高い濾材・フィルターメディア。ご使用の用途に応じて様々な組み合わせが可能です。

■均一なろ過精度を要求される場合
■強い耐圧強度が必要な場合
■繰り返し再生が必要な場合
■圧力損失を下げたい場合
■ポリマー中のゲルの除去、またはゲルの細粒化を行いたい場合

ご要望に応じ押出機による差圧(圧力損失)テストを行います。投入方法、混練方法、添加剤等の条件を吟味して最適な組み合わせを検討いたします。フィルターメディア規格表より選択可能です。

4つのタイプの焼結金網

石川金網では4つのタイプの焼結金網をご用意し、スクリーンを提供しています。

Type A 焼結金網(Sinter Metal Wire Cloth / SMWC)

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織金網(フィルタークロス)に焼結加工を施したもの。
織金網を金属の融点前後の温度で、一定時間維持することにより金属組織内で、各線の接点間に接点をまたいで結晶が形成され完全に一体化します。これにより線の目開きのない高い強度が保持できます。圧力による目開きの拡大を防止し、さらに線のほつれ防止効果があります。圧力により線が切れるまで均一な精度が保持できます。デメリットとして熱処理をしているため熱処理前に比較して柔軟化します。溶接状態に近いため網目の自由度がありませんので単体で使用する場合、高圧条件では裂けたり、切れたりしやすくなります。

 

Type B 焼結金属不織布(Sinter Metal Fiber Cloth / SMFC)

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金属繊維を焼結加工したもの。
金属繊維を綿状に開繊したウエブを高温の制御雰囲気の中で焼結圧縮形成します。これにより繊維相互の接点が一体接合されます。これにより線の目開きのない高い強度が保持できます。圧力による目開きの拡大を防止効果があります。デメリットとしては、紙のように非常に薄い素材であるため柔軟性がります。そのため単体で使用する場合、高圧力下では折れたり、裂けたり、切れたりしやすくなります。

 

Type C 積層焼結金網(Laminated Sinter Mesh / LSM)

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Aタイプの織金網を焼結加工したもの。
Aタイプ単体で使用した場合、高圧力下では折れたり裂けたり切れたりしやすくなりますが、線径の太い強度のある織金網を補強メッシュとして使用して間に保証メッシュを入れた多層構造とすることで、高い耐圧性や耐久性が確保され、逆洗(バックラッシュ)にも耐え繰り返し洗浄が可能となります。

 

Type D 不織布積層焼結金網(Laminated Sinter Mesh & Fiber Cloth / LSM&F)

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Aタイプの織金網とBタイプの不織布を積層して焼結加工したもの。
Aタイプ及びBタイプを単体で使用した場合、高圧力下では折れたり、裂けたり、切れたりしやすくなりますが、線径の太い強度のある織金網を補強メッシュとして使用して間に保証メッシュ及び金属不織布を入れた多層構造とすることで、高い耐圧性や耐久性が確保され、逆洗(バックラッシュ)にも耐え繰り返し洗浄が可能となります。