東京都産業労働局が運営する[産業立地ナビTOKYO]に弊社の取り組みが掲載されました。

お知らせメディア情報

平成28年3月9日、東京都産業労働局が運営する産業立地ナビTOKYOに弊社の取り組みが掲載されました。

詳細は、此方をご覧ください。
東京都産業労働局「産業立地ナビTOKYO」公式HP
http://tokyo-ritti.jp/special/voice/ui72b20000008oz1.html

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石川金網株式会社は、大正11年創業の老舗の企業です。90年以上にわたり、金網の専業メーカーとしての道を歩み続けてきました。これまで事業を支えてきたのは、金網の新たな需要を掘り起こしていこうという前向きな姿勢。近年では自社ブランドとしての製品開発にも注力し、国内外で注目を集めています。現在の社業を舵取りする、3代目の石川幸男社長にうかがいました。

事業の主力はフィルターとしての金網の生産

金網と聞いて、何をイメージするでしょう。茶こしやふるい、ざるなど、家庭の台所で使われる道具が頭に浮かんできますが、石川金網が主力事業としているのは、フィルターとして使われる工業用途の金網の生産です。例えば、自動車や工作機などの部品を滑らかに動かすために油を循環させますが、この油に微量でも不純物が混ざっていると故障の原因になります。そうした不純物を取り除くときに使用するのが、金網のフィルターです。また、プラスチック製品の製造現場でも、成形する前の溶かしたプラスチックを金網のフィルターでろ過して純度を高めます。
「原料の中に入っている不純物のろ過は金網でしかできません。金属の特性として強度や耐熱性があるからです」
フィルターに加工される金属は、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウム、チタニウムなどと多彩です。金網に使用される線材は細いもので髪の毛よりも細い20ミクロンと繊細です。同社は、精緻な金網を製織から加工まで一貫して製作し、治工具や装置もオリジナルで開発する優れた生産技術力で、多様で複雑なニーズに応えています。中でも、押し出し機専用のフィルターとして開発したブランド「IKスクリーン」は、国内でトップシェアを誇るだけでなく、広く海外にも進出しています。
フィルター以外にも、メタル&ワイヤー加工品の設計・開発・販売、産業機械や周辺装置の部品の設計・開発・販売というように、裾野の広い事業を展開しています。

自社ブランドの「KANAORI」「おりあみ/ORIAMI」
石川金網は、東京都が主催する「東京ビジネスデザインアワード」で、2013年度の「優秀賞」「テーマ賞」を受賞しました。アワードに出品したのは、金網を自在に加工する技から生まれた「KANAORI」という異素材を組み合わせた新しい金網です。
「東京ビジネスデザインアワードには、新事業を立ち上げたいとの意気込みで応募しました」
その意気込みの表われとして、2015年2月には、スウェーデン・ストックホルムで開かれた国際家具見本市に出展。ランプシェード、屏風、畳、トートバッグなどの試作品の出品で、この新素材の用途を提案し、来場者の共感を集めました。
この挑戦に続いて、2015年12月には、折り紙のように折れる金網「おりあみ/ORIAMI」を発売。「おりあみ/ORIAMI」は丹銅を素材に、縦糸と横糸を交互に浮き沈みさせて織って作った世界初の“金網で折る折り紙”です。丹銅の剛性により形状を保ち、工作物を半永久的に鑑賞できます。すでに販売もされていて、150㎜角3枚セットと180㎜角3枚セットの 2種類があります。