NHK ワールドTV、NHKBS1の番組「great gear」で金網折り紙「おりあみ/ORIAMI」が紹介されました。
「great gear」は日本の優れた技術や製品、各業界の最新トレンドを紹介するNHK国際放送の番組です。
この番組内の特集としておりあみの開発秘話や製造工程に関して取り上げられました。
まず登場していただいたのがORIGAMIアーティスト宮本眞理子さん。おりあみを開発している時に弊社が宮本さんに指導をお願いにいった時のエピソードを語ってくださいました。弊社から「金網でバラを作りたい」と言われて最初は意味がわからかったそうです。その後、弊社が送付したおりあみのサンプルで作品を作ってくださり、製品開発の足がかりとなりました。
おりあみは「丹銅」「ステンレス」「純銅」の3タイプありますが、それぞれ重さも薄さも違うため、「素材によって作るものを変えると良いのでは」とコメントされています。
石川社長が弊社で手がけたパーフォアートパネルをバックに会社の事業を説明しています。
弊社の奥津が金属で織られた金網「織金網」についての技術的な説明とおりあみの開発の経緯を説明しました。金属を布状にするには織り方ひとつとっても「平織」「綾織」「平畳織」とあります。また、材質もステンレスが主流ですが、「真鍮」「鉄」「モネル」などさまざまあります。
当初おりあみの開発で、一番折りやすい金属は何かを検討した結果、真鍮材がやわらかくて折りやすいという結論になりました。いまは「真鍮」「ステンレス」「純銅」の3種類を製造しています。
こちらはおりあみをカットする機械です。厚みが均一か、金属特有の巻きグセ(たわみ)がないかを厳しくチェックします。
おりあみは海外でも普及が進んでいます。写真ではフランスのアーティストがおりあみを使って制作していますが、「作りたいイメージのものが簡単に形にできる」と好評をいただいています。
下記の写真は織金網専用の手織り機です。織金網は時には髪の毛よりも細い20ミクロンほどの細い金属を織り上げて作りますが、実際に織るためには従来の繊維の手織機より強度が必要です。そこで、弊社では金属で織るのに耐えられるよう、手織機を改造しました。日本では1台しかないものです。
この放送を見ておりあみのワークショップに来てくれた外国の方もいらっしゃいました。今後もこうした番組を通じて海外のより多くの方に金網やおりあみのことを知っていただけたらと考えています。